ベビーベッドを本棚にリメイク。部材をフルに活かして面影たっぷりに
「捨てることができない」というお客様の思い出のベビーベッドをリメイクさせていただきました。
ベビーベッドから2つの家具にリメイクさせていただいたのですが、今回はそのうちの1つ、本棚へのリメイクについてご紹介します。
こちらがご相談いただいたベビーベッド。
幼くして亡くなられたお子さんが使われていたベッドとのことで、お客様は「どうしても捨てることはできなかった」と仰っていました。
ただ、家具のリメイクは手間がかかる分、金額も安くはありません。
当初ご予算についてお悩みのご様子でしたが、「色々と検討しましたが、ベビーベッドを新しい形で生活の中に取り入れられたらと思うので、リメイクをお願いしたいです！」とご依頼いただきました。
ご依頼いただいた内容は、現在小学生の息子さんが使えるような本棚などへのリメイク。
ベッドの部材をできる限り使ってリメイクしてほしいとご希望いただきました。
そこで、ベッドフレームやすのこなどそれぞれの部材が活きるよう、家具作りたいおっさん（ルーツファクトリー代表）がデザインを考えていきました。
そして今回は、ヘッドボードとフットボードを本棚の背板・側板に仕立て、すのこを棚板にしてリメイクすることに！（サイドフレームも活かしてもう一つ家具を製作させていただいたのですが、それは次回ご紹介します。）
たっぷりと面影を残しながらまったく用途の異なる家具に大変身。今回も「こんなリメイクの仕方があったのかぁ〜！」と驚いちゃいました。
さぁ、さっそくリメイク後のお写真をご覧ください♪
オフホワイトとブラウンのツートンが可愛い本棚に大変身！
ヘッドボード・フットボードを活かして、片方はそのままの形で背板に、もう片方は両端からカットして側板に仕立てました。
側板は切りっぱなしでは強度がもたないので、背側に新しく材料を足しました。その材料を濃色にしてあえてトーンを変えることで、アクセントとなり可愛い仕上がりに♪
すのこも、奥行きサイズを浅くして棚板にしました。
ところで、上2段の棚板は新しい材料を使ったのでしょうか？
ふふふ、実はこちらはベビーベッドの底板を使用しました。
（ベビーベッドの底板）
ベビーベッドの底板は元々厚みがかなり薄いものだったので、芯材を入れてその両面に化粧板として貼り合わせました。
そして、上から2段目の棚板は可変ダボで取り付け位置を調節できるようになっています。
ベビーベッドの部材をたっぷりと活かしてリメイクした本棚は、背面も綺麗に仕上がっています♪
そうそう、底部のキャスターもベビーベッドのものなんですよ。キャスターが付いていることで移動もらくちんです（＾＾）
お客様の元へお届けすると、「可愛い！使いやすそう〜！」と言っていただけました。
お客様の暮らしの中で、思い出の家具がこれからも使い続けられるのであれば何よりです。ご依頼いただきありがとうございました。
次回はベビーベッドのサイドフレームを活かしてリメイクした家具についてご紹介します。「あっ！」というアイデアリメイクですよ〜！
ルーツファクトリー東京店長
ユリマタタ
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