金具の見えない木の家具の秘密は「ほぞ組み」と「ダボ継ぎ」？
先日アップされた、アームチェアのリメイク全貌公開ブログ。
いや～、こんなにも全てを見せちゃって良いの！？
と言うくらい、リメイクの一部始終を公開してくれましたね～
ROOTS FACTORY太っ腹っ！
全て見せられるというのは、お客様から預かった大切な家具を、大切に大切にリメイクさせていただいているからこそできること。
今後も作業工程のレポートブログはどんどん更新予定です♪
さて、今回のアームチェアリメイクを見ていた素朴な疑問……
「ホゾグミ！？」
そういえばリメイク家具などの裏側レポートブログの中でも何度も出てきているような…
今回はこの「ほぞ組み」について、詳しく見てみましょう～！
“ほぞ組み”ってなあに？
今回のリメイクでご依頼いただいたアームチェア。
よくよく見ると、釘などが見えなくて、木の表面のみが見えていますよね。
これこそが「ほぞ組み」で組まれた家具。
大工などでも使われる技法なのですが、釘やネジを使わず、木と木をつなぎ合わせているんです。
「ほぞ組み」で仕上げた家具は、金具などが雰囲気の邪魔をせず、「木らしさ」をそのまま楽しめる家具に仕上がります。
「ほぞ」と「ほぞ穴」
組むにあたって必要になってくるのは、出っ張りのパーツ「ほぞ」と、それを差し込むための「ほぞ穴」。
この、凸と凹をピタっとはめることにより釘を使わず接着することができます。
この作業には、正確な測量が不可欠。
職人の技量が問われます。
ほぞで組まれた家具はこちら
また、リメイクをする際、このほぞ組みで組まれた家具を一度解体するのも大変な作業のひとつ。
「ほぞ」と「ほぞ穴」が折れないよう、傷つかないよう、丁寧に外しています…
“ほぞ組み”と“ダボ継ぎ”
そして、その「ほぞ組み」と一緒に覚えておきたいのが「ダボ継ぎ」
ほぞ組みと同様、釘などを使わず木のみで接着するのですが、ほぞ組みは接着する木のパーツ自体に凸と凹を作っていたのですが、この場合は「ダボ」が要になります。
いわば、“木製の釘”ですね。
ホームセンターなどでも、小さな円柱状のダボが売られています。ダボがハマる穴を両パーツにあけ、ピッタリとハマるようにゴムハンマーで組みます。
今回の椅子の修理の中にも出てきていました…
この場合は、開いてしまった穴を塞ぐための「ダボ埋め」という作業。
穴にピッタリ収まるダボパーツをはめ、飛び出した部分を切り落とせば開いてしまった穴もこの通り、綺麗に隠すことができます☆
↓ ↓ ↓
しかもなんと、今回のリメイクでは、このダボさえも手作りしていました・・・！
もちろん市販のダボの方が手間はないんですけど、今回のリメイクでは、せっかくアームの部材が綺麗だということもあり、フレームに合わせてわざわざ手作りしたのでした。
どうでしたでしょうか？
「ほぞ組み」と「ダボ継ぎ（ダボ埋め）」を知っていれば、木製家具の組み立てについて８割知ったも同然！？(笑)
これからは、家具を見て、「あ～これはほぞ組みですね」「あ、ここはダボ埋めですか」
と、ドヤ顔で会話しちゃいましょう～！(笑)
今後は、現場にいないスタッフとして、現場の難しい作業用語や道具についてなど、ご紹介していきたいと思っております。
これからも「外からROOTS FACTORY」をよろしくお願いします(^^)
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フルカワ
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